私が課題と感じていた「全ての人に学習内容を100%身に付けさせることができない。」ことや「100%身に付けようと努力することを通して,もしかしたら明確な何かの力を付けているのではないか。」とか,一律に課した課題ができる人とできない人がいたり,短時間で終えたり長時間かかってもできなかったりする時間差があることについて,私は1つの回答を得たと感じている。
それは,『学び合い』スタートブック(学陽書房2010/9/17)で,西川 純 氏が記されていることから始まった。
-目標は,「全ての人が課題を達成すること。」- つまり,全ての人ができるようになることだ。そして,必ずできるとあった。「一人も見捨てない。」その言葉が心を揺さぶった。
出版されたばかりの本を手に,私は取り組み始めた。「すばらしい。みんなできるようになる。」のだから。と,私は方法から飛びついた。その方法に取り組めば,私の課題は解決すると思った。「本の通りにいけば,全ての人が分かるようになり,テストの点数も上がる。」と,考えたのだ。
そう思いながら、ピンと来ない点もあった。「みんなできること(全員達成)なんてない。できない。そんなにうまくいくはずがない。」は、まさに、心にあった最大の不信な点だ。
やっぱり,私は全くうまく目標に達することはできなかった。そして,とてもがっかりした。やっぱりうまくいかないじゃないかと、私は方法のせいにしていた。 |