【学びの前提】人の多様性
 
 児童生徒、人、一人ひとりは、全て異なり、その適する学びも千差万別である。
 以下、人と表現するが、人は興味関心意欲の向かう方向が全て異なる。この点について、疑問を呈することはないだろう。すなわち、人は多様である。

 この多様性がきわめて重要なことで、多様性があるからこそ、目前に生じる課題に多様な課題解決可能性を秘めた回答を見出すことができる。
 しばしば体験することがあるだろうか、自分に生じた課題(例えば、「スマホで・・することが自分では分からない。どうしたらいいんだろう。」と、いったようなとき)周りの知人がやってきて、ああするんだ、こうするんだ、とかアドバイスをくれる。もしかしたら、インターネットで検索するかもしれない。掲示板で、不特定多数の人に尋ねるかもしれない。そのような中で、よりよい回答が出てくる。結果として課題解決に至ることがある。

 多様な人がいるからこその課題解決である。多様な人がいることで多様な課題に対応できる広がりが生じる。
 このようなことから考えても、多様な人がいることが、人のつながりが,課題解決のための重要な手段となる。

 昔は考えられなかった異業種をつなぎ、その多様性を活かして新しい商品(アイデア・企画)を生み出す職業がすでに世界的にも注目を集めている。

 全ての人は、この多様性の中の一人であり、集団の中で間違いなく有用な一人である。これが学びの前提のひとつの視点である。
 2019.2.10